今年の夏休みも高校生向けの実習を行うことになりました.

ここ数年,夏休みに県内の高校生が研究室を訪れてくれて,
一緒に実験を行うという機会があります.
研究室の学生に手伝ってもらうのですが,
教えると育つ,というのは事実で,
とても良い刺激になっているようです.

今年のテーマは「ナノ探針を用いた原子観察」です.
金属の細線をナノメートルサイズまで尖らせてナノ探針を作製する実験と
その先端形状を電子顕微鏡で評価する実験,そして最後に,
走査型トンネル顕微鏡へ自分で作ったナノ探針をセットし原子面を観察します.

うまく行けば良いです.
うまく行かないのも実験で,それはそれで楽しいです.
ただ,高校生にとってチャンスは一回なので,
うまく行った方がやはり良いです.

世の中には,原子を見た人と,原子を見ていない人,の2種類の人がいる,
という当たり前のことを毎回言いますが,
何かの時に,自分は原子を見たことがあるんだ,という事実が,
心の支えになることもあるかもしれな,,,それは無いかな.

▶ 実習テーマの簡単な紹介

(文責: 内山)