卒業論文発表で大竹君が学科長賞,修士論文発表で神田君が専攻長賞を受賞しました.

卒業・修了証書授与式で研究発表賞の表彰があり,本研究室の神田進君が修士論文発表で専攻長賞,大竹卓弥君が卒業論文発表で学科長賞を受賞しました.おめでとうございます.

少し彼らの苦労話を..(私内山から見ての話です)

神田君は最後の一月,文字通り研究室に泊まりこんでの研究でした.これまでの経験上,装置部品の一つがかなりもろく数週間持つか分からないということで,動いているうちにデータを取るため徹夜の日々が続きました.明日壊れるかもしれないという緊張感の中,優先順位をつけて測定を続けていくのは気力体力共にすり減らすものだったでしょう.何度か疲れのピークを迎えて,その度に新しい実験結果が出ていたのが印象に残っています.研究の神様は,やはり見ているんでしょうね.発表賞とはなりませんでしたが,神田君と一緒に研究を行った学部4年の篠原君,袴田君のがんばりも大きかったでしょう.3人が先輩後輩の垣根を超えて激論を交わしているのが,傍から見ていてうらやましかったです.

大竹君は4年次1年を通してコンスタントに頑張っていた印象があります.実験系はほぼ出来上がっている状態からのスタートでしたので,大竹君には実験系をフルに活かした高度な測定と解析が求められる状況でした.関連する論文を読みながら,長時間かかる測定をこなし,また講義実習ではあまりやってこなかったコンピュータ言語を一から勉強して解析に用いていました.教員から見て,まだもっと出来たというところはもちろん沢山あります.そう思うのは,大竹君が学部生でありまだ研究1年目であることを忘れてしまうからかもしれません.修士課程でのさらなる頑張りを見たいという意見を良く聞きましたが,この4月から晴れて就職ですので,新天地でのご活躍を心より期待しています.

もうすぐ新年度です.新たな研究室学生が加わって,今回受賞した彼らに負けず劣らず,いやもっと飛躍した研究がなされていくように,スタッフとしてサポートして行きたいと思います.
(文責:内山)